
今年の秋頃に、父の代からお世話になっているD様の奥様よりお電話をいただきました。物置から雨漏りがするので、一度見てもらえますか?というご相談です。
そういえば、十数年前にも同様のご依頼があり、その時は屋根防水の施工を専門業者にお願いしたことがありました。
(専門業者にお願いしても10年くらいしかもたないのか・・・)
どういうご提案がいいのか、総点検することにいたしました。

小屋の中に入ってみると、至る所に雨漏りの跡があり、場所によっては鉄筋がむき出しのところもありました。

屋根の上に登ってみると、土や枯れ葉がいたるところに堆積し、苔の生えているところも・・・おそらくドレン排水があるはずと探してみると・・・

屋根の片隅に排水口を見つけました。泥や枯れ葉で、水が流れなくなっていました。水の流れが極端にわるいため、泥や枯れ葉に水分が残るため、湿気が年月をかけてコンクリートに浸透していったのでしょう。
防水施工や、カバー工法でコンクリートスラブの上に屋根をつくることも提案しましたが、お客様は直すことに対してかなり不安がられていましたので、コンクリート製の物置と、その横にある鋼板製の物置を解体し、新たに物置を設置することとなりました。


解体後はかなりすっきりとし、奥の家屋も丸見えの状態になりました。今年は天候の具合でここまで。年明けにコンクリートを打ち直し、物置設置となります。

当初このコンクリート製の小屋が造られた背景は、30数年前に流行ったセントラルヒーティングという設備を設置することがありました。そのなごりで、小屋の中には石油給湯機が設置してあり、家の給湯をまかなっていたのです。

小屋を解体すると、燃焼機器の置き場に困るのと、D様もご高齢になられたため手間のかからない設備をご提案し、浴室の横にエコキュートを設置しました。「こんなことができるんですね!」と、喜んでいただけました。ありがとうございました。
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